幸せな人生のために、「自分らしい適切な選択」に必要なこと。現状把握と分析。 孫子の兵法書〜始系篇-【3】〜自分らしく生きる!活かす孫子の兵法書〜

選択 孫子の兵法書

人生は選択の連続と思います。
短期間で人生が大きく変わるような選択をすることもあると思います。
そんな時はまず、現状把握と分析が必要です。
適切に現状を知り適切な分析ができれば、適切な選択をしやすくなります。

今回は、幸せな人生のために適切な選択をしたい人に役に立つかもしれない現状把握と分析の話になります。

承認欲求や自己肯定感より先に、そもそも必要なこと

自分らしさ


承認欲求や自己肯定感という言葉が巷に流れていますが、自分がいろんな人を見てきて感じたことは、

そもそも、自分の幸せの姿という「自分らしさ」があまりにも不透明なことと、子供の頃から命令や「こうしなさい。あーしなさい。」と指示される生き方をしてきたので、自分で適切に選ぶことが困難な、「選択するチカラ」が弱い人が多く、結果、失敗体験が多く、自分にも自信がないために、承認欲求や自己肯定感というものに頼ろうとして、より苦しみが増えているように思います。

まずは現状把握と分析から

現状把握と分析

孫子の兵法書には「敵を知り、自分を知れば負けない」という話が載っています。
一見、当たり前のことのように見えますが、現実は自分のことさえよく分からないことが多いです。

そこで、まずは自分の今を知る=現状把握する指針として五事七条を使って自己分析ことは、「自分らしく適切な選択する」一つの指針として適切と思います。

※五事は前回の記事に記しています。
リンク

現状の優劣を比較検討する7つの条件とは?

道が開く=ドアが開く

孫子の兵法書の中には、7つの基本条件が挙げられています。
自己分析での使い方は、今の自分と理想の自分の比較が適切と思います。
今回は、今の自分と理想の自分という対比で、7条を書き出してみます。

1、今の自分と理想の自分、どちらが立派な生き方をしているか?

2、今の自分と理想の自分の能力は、どちらが有能であるか?

3、今の自分と理想の自分、チャンスと環境は、どちらが有利に活かせるか?

4、今の自分と理想の自分、自分のルールはどちらが徹底できているか?

5、今の自分の能力と理想の自分の能力は、どちらが強力で頼もしいか?

6、今の自分と理想の自分、どちらが訓練されているか?

7、理想の自分と今の自分を見た時に、自己評価は公正に行われているか?

こんな感じでしょうか?
この7条を「自分らしく適切な選択する」ことを目的として、一つ一つ深掘りと自分の自己分析を記していこうと思います。

1、今の自分と理想の自分、どちらが立派な生き方をしているか?

立派な朝日

立派な生き方とは、他人に賞賛される人生もあると思いますが、
自分の倫理観、道徳観に従って自分で評価することも大切と思います。

住む地域や環境や習慣、中には宗教的背景などで評価は変わると思いますが、自分自身が胸を張って「自分らしく生きている」ことが大切と思いますし、その評価は、理想の自分像に近しい生き方であればあるほど良いと思えるはずで、適切な評価をしていけば、自信がついたり反省して理想の自分らしさに近付くことができます。

私の実例をあげると、車に乗るときにドアを開けてあげるとか、そういうさりげない気遣いができることが理想の自分で、実際は、今日はできなかったなぁとか、こうすれば良かったなぁとか、振り返る時間を作って、次の「自分らしく適切な選択する」機会に活かしています。

2、今の自分と理想の自分の能力は、どちらが有能であるか?

能力の階段

能力は、仕事だけではありません。日常でも「いろんなことができること」=「能力」と思います。
人生は、死ぬまで能力アップできると思っています。

もし、理想の自分が何も問題もなく、楽しく暮らせたらいいなぁって場合でも、問題解決能力が高かったり、物事を楽しめることも能力だったり、暮らしも例えばスマホを使いこなすとか、便利な時代になったとはいえ、常に新しいことを覚えて身につけて能力にする必要があります。

となると、理想の自分と比較しなくても、常に能力アップは必要になりそうですね。

実例をあげると、私の場合、1日10分ずつ本を読むことにしています。
たった10分で、今の自分よりは新しい情報が入ってきて、自分の幸せに役に立つかな?というところまで考えるので、いつも能力アップを通して、「自分らしい適切な選択」の役に立っていると思います。

3、今の自分と理想の自分、チャンスと環境は、どちらが有利に活かせるか?

チャンスに手を伸ばす

チャンスはいろんなところに転がっていると思います。でもチャンスを活かせず失敗にしちゃう人も多いです。それは選択の経験値の差も影響すると思います。

環境も同じで、良い環境かどうかは本人次第の部分もあるし、あまりにも適切じゃない場合は変えた方がいい。

とはいえ、「チャンスがありそう!」とか「環境を変えさえすれば!」と頼ってしまっては、よっぽどの強運であるか、または、一生かけて探し続ける羽目になります。

私の場合は、理想の自分は、「きっとチャンスを見つけて活かせるし、良い環境にいるだろうし、それは自分で良い環境にできる人だろう。」と思うので、起こった出来事で良くも悪くも他にチャンスはなかったのかな?とか自分で良い環境にできたのかな?と自問自答します。
そうすると、次のチャンスの時に、「自分らしく適切な選択する」精度が増します。環境の選び方も、とりあえずなんとかなると失敗することが減り、「自分らしい適切な選択」をすることで、慎重かつ大胆な決断でさえ、適切なより良い方を選べるようになってきました。

4、今の自分と理想の自分、自分のルールはどちらが徹底できているか?

ルールブック

自分のルールとは例えばスケジュールとか。目覚ましの時間とか。小さいことに目を向けたらたくさんあると思います。

自分で決めたルールさえ守るのが難しいことに気が付く人もいます。
そんな人は、理想の自分は自然に徹底しているのに対して、今の自分はうまくできてないことに気が付くと思います。

うまくできてない自分に気がつくことができれば、次はできるようになればいいだけなので、コツコツ一つ一つ自分で決めたルールを守れるように徹底すると、自分らしさにブレがなくなり、物事も適切に選択できるようになり、社会生活でもトラブルなく生きれるようになります。

自分の場合は、リマインダーやメモアプリを活用して、自分のルールの本質的なものをリスト化して生活し、週末に今週は適切にルールを守れたかな?と確認評価をして達成事実をもとに自信をつけています。
これを習慣化することで、「自分らしい適切な選択」をするときにブレが少ない自分を作っています。

5、今の自分の能力と理想の自分の能力は、どちらが強力で頼もしいか?

頼もしい人

普段の選択は、過去の自分の能力に依存しています。
過去の体験や経験に従って、結果を予測し、決めてしまいます。

しかし、時間というのは、過去、現在、未来とあるわけで、未達の未来である理想の自分の能力も選択するときの参考にしたほうが良い判断ができると思います。

私の場合は、理想の自分像が固まらないうちは、尊敬する人や理想の自分を想定している人だったら、どう判断するのかな?というのも判断基準に入れたりしていました。そうすると、「自分らしい適切な選択」をする時に、過去の自分だよりの不安定な選択よりも、より大きな視野で適切な選択ができるようになります。

6、今の自分と理想の自分、どちらが訓練されているか?

訓練

人はある程度年齢を重ねたら、衰えに向かいます。
衰えないようにするためには、体を鍛えるとか、脳を鍛えるとか訓練が必要です。

理想の自分を考えた時、衰えてどうにもならない自分をイメージする人は少ないと思います。
むしろ活発で明るく楽しく人生を謳歌しているようなイメージを持つ人が多いことでしょう。

もし、今の自分がそうでないとしたら、やはり訓練が必要になると思います。訓練をする際も、誰かにやらされた感覚ではなく、自分のために自発的に訓練することが大切と思います。

私の場合は、何か物事に取り組むとき、それが会話であっても、事前に時間を取って準備するだけじゃなく、一人でぶつぶつ声に出して訓練しています。特に会話は無限の選択肢が存在するので、事前に準備して訓練しておくと、会話で起きる咄嗟の選択の時にブレることなく、「自分らしい適切な選択」ができ、余計なトラブルが増えません。

7、理想の自分と今の自分を見た時に、自己評価は公正に行われているか?

公正

人はついつい自分に甘くなりがち。ですが、厳しくすればいいってものでもありません。大事なのは公正に評価しているかどうかと思います。

何かあった時に、公正でない人は言い訳は言うけど、理由や違いに向き合いません。

理想の自分像がある人は、今の自分と向き合って、言い訳をするよりも理想の自分像との違いを出して、公正に評価することで適切な目標を割り出します。

自分の場合は、普段からうまく行った時も悪い時も理想との違いをチェックします。理由は未来のためです。一番大切な重大な決断に迫られた時に、最も「自分らしい適切な選択」ができた方がいいと思いますし、理想の自分は、過去の自分は失敗ばかりしてたけど、過去を糧に今がある。と思うからです。

幸せを掴む「自分らしい適切な選択」を増やしましょう

幸せを全身で両手を広げて。

今回は、幸せな人生のために必要な、「自分らしい適切な選択」についてお話ししました。

冒頭でも述べたように人生は選択の連続と思います。
「小さな仕掛けで大きな戦果を上げる」と兵法書にもあるように、
小さな選択が大きな幸せを呼び込むことはよくあることです。

「自分らしい適切な選択」をして幸せな人生を送りたい場合は、今回の記事を参考に、現状把握と分析をしてみる機会を定期的に設けると、良い結果が増えてくると思います。

原文に近い翻訳と触れ合うとより理解が増すと思います。

参考にしている本は、プレジデント社が発行している、守屋洋先生と守屋淳先生著の[新装版]全訳「武経七書」になります。

日本語訳や事例まで解説されており、普段なかなか読む機会がない孫子の兵法以外の兵法書も読め、自分自身もビジネスも人生も大きな助けになっています。

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