真面目に働いてもお金が手元に残らない時代に突入しています。
特定の人の手元にはお金がたくさんあり、全然お金が手元に残らない人はものすごくたくさんいます。
お金がないことを理由に衝撃的なニュースになることもあるし、お金を巡って詐欺案件が多発しています。
そこで今回は、
「お金に振り回されたくない!」「お金に支配されたくない!」「お金で苦しみたくない!」とお金に対して困惑している人向けに、お金の本質と向き合い方について記録を残していきます。
お金の起源
お金に振り回されないためには、まず、お金の誕生した頃まで遡るとお金の本質が見えてきます。
お金というものがなかった時代。それは原始的な生活をしていた時代です。
当時は、Aさんがマンモスの肉を取ってきて、マンモスの肉が欲しいBさんと何かを交換するという、物々交換しかありませんでした。
物々交換にもデメリットがありました。
「Aさんができることと欲しいもの。」「Bさんができることと欲しいもの。」この両方が適切に成立しないと、最悪な場合、物々交換すらできません。図に起こすとこんな感じでしょうか?
互いに欲しい | Aさんだけ得 | Bさんだけ得 | 両方必要ない | |
Aさん | ○入手できる | ○入手できる | ×入手できない | ×入手できない |
Bさん | ○入手できる | ×入手できない | ○入手できる | ×入手できない |
結果 | 互いに満足 | Bさんは報われない | Aさんは報われない | 互いに頑張った甲斐がない |
物々交換は自分の幸せ(好き。食べたい。得。など)と思うものと交換するが、交換が成立しないと自分の幸せを満たせない。ということがわかったと思います。
では、物々交換の間に、お金があるとどうでしょう?
互いに欲しい | Aさんだけ | Bさんだけ | 両方いらない | |
Aさん | ○入手できる | ○入手できる | ×入手できない | ×入手できない |
Bさん | ○入手できる | ×入手できない | ○入手できる | ×入手できない |
結果 | 互いに満足 | Bさんはお金を手に入れる | Aさんはお金を手に入れる | お金は腐らないので保存できる。 |
お金は腐らなく、自分の努力を保存できて、自分の幸せを満たすものを自分の好きなように交換できることが分かります。
現代では、お金の定義が明確になっていて、3つの機能を満たすとお金といえる。とあります。それは、交換機能/価値保存機能/価値尺度機能の3つです。
もし、知識の幅を広げたいなら、金融広報中央委員会が公開している
暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識情報サイト 「知るぽると」お金の役割って何だろう?
を参照されると、理解が進むと思います。
お金の本質
お金の起源を踏まえて、お金の本質は、人それぞれの幸せを自分本位で自由に満たすもの。ということがご理解いただけたと思います。
一方で、今の社会は、一生懸命働くことが大切ではあるけど、自分の幸せと幸せの深い本質的な部分まで向き合う人は少ないと思います。
例として、流行に振り回されたり。振り回されることも楽しいけど、本質的な幸せへの満足度と向き合うと、実は心は幸せで満たされてないことが多かったりしますし、生活費のためだけに働く人もいることが現状だったり、何となく暮らせてしまうので、幸せが当たり前で普通のことと捉える人も多いようです。
日本はそんな環境もあるので、気付けば、いつの間にかお金が主体になり、実質的には、振り回されてしまっている人も多いのではないでしょうか?
お金に振り回されない5つの視点
- まず幸せの本質とは何かを探究する。多角的に。
- 自分自身の幸せを探究する。
- 他人の幸せも探究する。
- 社会や会社、世の中の幸せも探究する。
- 短期的と長期的な幸せを捉えて、総合的に決断する。
1、幸せの本質とは何かを探究する。多角的に。
人類は、幸せについていろんな人が考察してきた歴史があります。
自分の場合は、原点にあたるものから自分で探究することをしています。
中には現代の視点に立って、探究した本やYouTubeのようなコンテンツを使って、
情報を仕入れようとする方も多いと思います。
ただ、大切なのは情報を手に入れるだけでなく、自分のものにしていく必要があると思います。
「幸せ」を中心に、多角的に色んな人の考えや意見を取り込みながら、自分らしい「幸せ」を定義していくことは、幸せな人生を送るために必要と思います。
2、自分自身の幸せを探究する。
日本人の多くの人は、世代にもよると思いますが、「幸せ」というと何か歯痒かったり、恥ずかしかったり、中には壮大な何かのように怯えたり、怪しんだりする人が多いように感じます。
幸せとは本来、自然に湧き出る感情だったりします。
まずは、毎日の生活の中で、幸せ/楽しい/嬉しいなどの心の動きに対して、どの程度幸せに感じたのだろう?とか、逆に、不幸/悲しい/退屈などを、どの程度感じたのだろう?と向き合うと、実は幸せがたくさん隠れていたことに気がついたり、いつの間にか幸せを発見しやすくなったり、不幸を避けることができるようになります。
まずは、自分のことで、幸せへの心の反応を知ることは大切です。
3、他人の幸せも探究する。
人は、物々交換の時代から、2つの視点で行動することになりました。
一つは、自分にできること。これは、自分本位で自然にできることと、より能力を高めることの2つがありますが、基本的に自分本位と思います。
二つ目は、自分以外の他人。自分以外の他人にも幸せの気持ちは存在します。
自分の自然にできることが、他人の幸せを満たせることもあればそうでないこともあり、条件によっては、相手の幸せを満たすことを目的として、自分の能力を高めることもありえます。
自分自身がより幸せになるために、自分以外の他人も必要なので、普段から自分以外の他人の幸せについて会話してみたり、歴史書や小説、映画やドラマ、ブログやSNSなどを通じて、考察したり探究したりすることは大切と思います。
4、社会や会社、世の中の幸せも探究する。
今の時代は、世界の経済や環境などの状況次第で、簡単に幸せが消し飛んでしまうような国際化した社会になっています。
一方で、個性が重要視されている時代背景もあって、ニュースを見ると、特定の人の独りよがりな幸せのために、社会全体が混乱に至ることが増えてきています。
そこで、自分と他人の幸せを探究するだけではなく、社会や会社、世の中という大きな共同体の幸せも視野に入れて探究することは大切で、日々の積み重ねを通してより大きな視野で幸せについて考えることができるようになることも必要と思います。
5、短期的と長期的な幸せを捉えて、総合的に決断する。
幸せは短期的な幸せと長期的な幸せがあります。
短期的な幸せとは、瞬間的に感じたことなどを起因とした幸せです。
「今を満たしたい!」という自然な感情に従っていると思いますが、「今」しか見えていないため、結果がどう転ぶかは運次第になりやすいです。
一方で、長期的な幸せとは、「5年後10年後」と先を見越した幸せになります。この場合は、一時的な感情に支配されるというよりも、冷静で客観的に。でも未来への期待を込めて、より計画的に幸せを満たすことになります。時には、一時的な感情で幸せを満たすことを見送る必要もあるでしょう。
短期的/長期的を考慮に入れて幸せの選択をしていくと、特に長期的な幸せは短期的な幸せより大きくて長期的な幸せになることが多いようです。
お金に振り回されない人生を。
今回は、お金のと幸せについてお話ししました。
私自身が、真面目に働く人ほど、なんだか報われないどころか、漠然とした心配や将来の不安を感じてしまうと気がついて今に至ります。
忙しいばかりで追われるような人生を送る時代ですが、この記事をきっかけに、幸せについて興味を持ってもらい、自分の幸せを探究し、自分らしい幸せな人生を楽しんで欲しいと思います。