幸せになる判断力を養う指針 孫子の兵法書〜始系篇-【4】〜自分らしく生きる!活かす孫子の兵法書〜

判断 孫子の兵法書

風の時代と言いますが、世の中の変化が早すぎるのもあって、自分の意思で決断する機会があっても、まるで他人事のように流されるように物事を決めてしまうことが起きやすい時代と思います。

今日は、より幸せになりたい人のために、幸せになる選択・決断を含めた判断力についてお話しします。

王に仕える条件という孫武の逸話を知る。

あらすじと書いてあるノート
孫子の兵法書の作者にあたる孫武という兵法家が居ました。
ある日、王様と会うことになり、軍師としての実力テストとして、王様の婦人部隊の練兵をすることになりました。

1回目、孫武がきちんと説明して指揮したのに、婦人部隊は談笑して約束を守れませんでした。

2回目、孫武がきちんと伝えられなかったと反省し、もう一度きちんと説明しましたが、やはり婦人部隊は、談笑して約束を守れませんでした。

3回目、「これは私の責任ではなく、部隊長の責任である。」と王の寵愛する婦人を斬ろうとします。

そこで王が止めに入っても、責任を明確にした上で王の寵愛する婦人を斬り、「どんな命令でも聞くようになりました。」と権利を王に返し、テストも合格して軍師として活躍しました。

厳しい話に見えますが、孫武は、王に呼び出される頃にはすでに、孫子の兵法書を書き記していて自分の価値に自信を持っていました。

王が、私の計略を用いたら必ず勝つし、私が軍師として留まる価値がある。逆に、私の計略を使わず、軍師として戦争に望ませても必ず破れるし、そんなことなら私が軍師として留まる意思はない。

この話を見て、他人よりまず自分の中の王(自分自身)と、軍師(情報、知識、他者の知恵)の関係について気になったので考察してみました。

何かを学ぶ時に起きてる心理状況

心

私たちは毎日、何かしらを選択して生きています。
選択した結果は自分自身の責任があるので、自分自身が何かを選ぶときに王様の立場にあると思います。

一方で、日常で入ってくる情報や知識、自分以外の知恵は、自分の中から自然に産み出された何かではないので、今回の逸話を当てはめると王(自分主体の選択権)と軍師(自分以外の情報や知識や知恵)の関係に似ています。

そう考えると、自分自身がどんな王様なのか?によって、情報や知識や知恵を手に入れた後の結果が変わってくると思いました。

一見、王様というと自分主体で自分なりの決定権を行使する立場のように感じる人も多いと思いますが、実際は、国民や国家の大事を決める役割なので、自分の感性や直感だけで選択することはそうそうあり得ません。あったとしたら歴史に残る良くない王様と思います。

適切な王様であるならば、まずは情報や知識や知恵を一旦受け止め実際に検証すると思いますが、検証する段階で、逸話のように賞罰のけじめを厳正にすることと、確実に行うことが必須になってきます。

理由は、自分が王として選ぶ立場でもあるし、自分以外の情報や知識や知恵も、あなたを選ぶ立場にあるからです。

具体的には、「自分の幸せに本当に必要か?」「情報や知識や知恵も自分の幸せのためにあるのか?」という考えが大前提になって、適切な理解/解釈/分析が必要です。

曖昧な判断で大丈夫なのか?

曖昧な状態

自分自身という国家の王であるならば、何かの決断に対して「とりあえず」「何となく」「自分なりに」といった曖昧な判断は、自分という国家の存亡に対してすごく危険な判断と思います。

選択と決断は自分の権利である一方、結果に対する責任も同時に発生するので、幸せになる判断力を高めていかないとかなり危険な状態が続くと思います。

正しい選択と決断ができる幸せになる判断力を成長させよう!

段階を追って判断する

幸せになる判断力の一例を挙げると、

  1. 自分の幸せと向き合う。
  2. 幸せの本質を探究する。
  3. 日々の生活の中で自分の幸せを元に選択と判断をする。
  4. 結果を受け入れて反省する。
  5. 習慣化する。

こういった順序で思考の習慣化を進めると、適切な判断ができるようになると思います。

幸せになる判断力を高めて、幸せを増やしていこう

幸せになっていく虹と青空

今回は、変化の速い時代ですが、流されずに幸せになる判断力を高めて、より幸せを増していくことへのヒントになる話を書きました。

この記事をきっかけに、ご自身の幸せの探究に役に立つと幸いです。

今日は、武経七書の一つ、孫子の兵法書から、幸せになる判断力を養う指針についてお話ししました。
理解や解釈は人によって様々と思いますが、自分の場合は今回の解釈になります。

誰かの参考になるといいかなと思う反面、原典に触れてご自身で探究することって大切と思います。

参考にしている本は、プレジデント社が発行している、守屋洋先生と守屋淳先生著の[新装版]全訳「武経七書」になります。

日本語訳や事例まで解説されており、普段なかなか読む機会がない孫子の兵法以外の兵法書も読め、自分自身もビジネスも人生も大きな助けになっています。

Bitly
タイトルとURLをコピーしました